小名木川の新扇橋に戻って来ました。
信号も青!
前方のゲートもすでに開いてます。
いよいよ、扇橋閘門へ進入しますよ~。
ちなみに、この扇橋閘門、さらに前回のクルーズで体験した荒川ロックゲートも、どちらも東京都の施設なんだそうです。
さらにちなみに、利用料は無料で予約も無用。
行けば監視カメラやセンサーで見つけて開けてくれるというものなんだそうです。
そのせいか以前は月曜日から土曜日までの営業(?)で、日曜祝日は通行することが出来なかったそうなんですが、とあることをきっかけに去年(2012年)の4月から日曜祝日も通行可能になったんだそうなんです。さて、このとあることとは何でしょう?
そう、去年5月の東京スカイツリーの開業です。
(こんなページが残ってました。)
それで日曜日にもこうしたクルーズが出来るようになったようです。
前回の記事で、「亀島川の護岸を整備し、ベニスのような観光地に。」という計画があるらしいと書きましたが、それとも繋がりませんか?東京都が描く、スカイツリーと川と運河を使った観光地としての新しい東京計画。これからしばらくは、下町が面白くなるのかもしれませんね。
さて、青信号で船は進みます。
新扇橋の下から見た、扇橋閘門。
閘門とは何か?という話は、前回の荒川RG体験の時にだいぶがんばって書いたのですが、
>>押上発、荒川ロックゲート体験付き運河クルーズ(1)
>>押上発、荒川ロックゲート体験付き運河クルーズ(2)
ざっくりと言うと、閘門というのは船のエレベーターです。
今は、「前扉」と書かれた扉だけが青信号で開いて、船が中に入っていくところ。
隅田川から開けっ放しだった水門を通ってやって来たこの船が今いる水位は、さっきのイラストでいうなら高いほうの水位。
奥にある「後扉」と書かれたドアの向こう側には、土地が低いためここよりもずっと水位が低く保たれている江東区のゼロメートル地帯があります。
これが閘門ではなく水門だったなら、水位の差は守れます。
でも、船で通りたくて水門を開けたら最後、ドドドーっと水と一緒に船が流されてしまって、船も土地も危険ですよね。
水門ではなくここに閘門を置いたから、船が自由に行き来出来るのです。
さて、船は閘門のドアとドアの間に入って来ました。
あの赤いドア=後扉の向こうは、水位が低くなっています。
そして、さっきくぐって来た前扉は信号が赤になって、ドアが下りていきます。
この日の水位差は、2.4m。
2つのドアを閉め切り終わったら、これから行く先の水位に合わせて、船が浮かぶ閘室内の水位を2.4m下げていきます。
どれくらい下がったかわかるように、自分の席のすぐ横にあった「65」を目印にしてみました。
少し、見下ろすくらいのところからスタート。
どんどん下がって行きます。
わぁー。
水位が下がったので、後扉が開かれました。
ドアの向こうの水位、見えますか?
こうして、水位に差がある場所でも安全に航行出来るのですよー。
これは、Uターンして戻って来たところの写真。
「閘門体験なら荒川ロックゲートで一度してるのに、また?」
正直自分でも心のどこかでそんなことを思いながらも、「でも日本橋川だし!隅田川だし!」と言って参加した今回のクルーズでしたが、体験してみたら同じ閘門でもこんなに違うんだってことがわかりました。
まずひとつは、水位調節の早さ。
荒川ロックゲートより、扇橋閘門のほうが格段に早い気がします。
特に今回のクルーズでいうと帰り、水位を高くするために閘室内に水を入れている時には写真のように、目で確認出来るほどの水勢がありました。
あともうひとつは、私の個人的な感想ですが、扇橋閘門は遊園地やテーマパークのアトラクションのように、とってもほのぼのとしてのどかでした。
荒川ロックゲートにあった、あの圧倒的なまでの水の要塞感が扇橋閘門には全くなかったのです。そういえば荒川ロックゲート体験で扉が開く時に水底から鈍く聞こえて来た金属音も、今回は聞こえなかったと思うし。初めてと二度目というところを差し引いても、「日常と非日常」といってもいいくらいの差を感じました。
両方体験してよかったなーって思いましたよ。
さて、やっとここから復路ですよ。
まさかの、つづく!
>>> 日本橋発着 東京の運河めぐり探検クルーズ(3) 完結編へ
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