20121126

SPICE cafe(墨田区 押上)

昨日、スカイツリーの下から運河と荒川ロックゲート体験クルーズに行った帰り、
ヌシ子とヌシ男が人気の本格カレーを食べて来たらしい。

というわけで今日ご紹介するのは、押上にあるSPICE cafeさんです。




スカイツリーからは、すぐ下の運河、北十間川を東に進んで十間橋のところで左折、しばらく進んで右折したらすぐにこの看板が見えますよ。

こんなところにカフェ?
え、あれが看板?

っていうくらい、静かな街にそっとたたずんでる感じの店構えです。




ネットでちょっと見かけて、「あ、来週スカイツリー行くんだっけ。」と軽くチェックしてた程度だったけど、無事到着、無事オープンしてました。よかった。




意外と長めの小道を進んで、入口を探しています。
右の壁の向こう側には、駐輪スペースがありましたよ。

あ、でもチェーンをくくりつけられるものはないかも。




小道の先のひだまりのお庭の中に扉を発見。




古民家カフェのようですが、ドアを開けた途端、なんともいえないスパイスの爽やかな香りがただよいました。
ああ、カレー屋さんに来たのだなーと。

私たちが着いたのは午後1時半ごろでしたが店内はほぼ満席のようで、「今空いた席を片付け終わったら、すぐご案内します。」と言われましたが、すぐ後ろに並んだお二人は30分待ちと告げられていて、その横を予約を入れたという人たちが案内されて行きました。

「運河クルーズの後に押上でカレー。」なんて軽い考えでやって来ましたが、待ち時間ほぼ無しで入れたのはもしかするとすごくラッキーだったのかもしれません。




ランチは、カレーが1種類のカレーランチと、カレーが2種類選べるペアカレーランチの2種類。

選べるカレーは定番のチキン・ラム・ココナッツ・ラッサムの4種類と、日替りが2種。
この日は、エビカレーと和風カキカレー(追加料金あり)。
サラダとミニデザート、ドリンク付き。

ライスは大盛りサービスなのだそうで、ふと横を見ると男性二人組のお客さんもいて、「あー、カフェじゃなくてカレー屋さんだったっけ。」と思い直したくらい。なんだかとっても落ち着ける空間です。





こちらは、辛口のラムカレーと甘口のココナッツカレーのペアセット。
ごはんの上には、キャベツのマリネが乗っています。




こちらはカレーの定番、チキンカレー(中辛)のカレーセット。

あ、辛さはカレーごとに決まっていて、好きな辛さを選べるわけではないですよ。




最初に来たサラダ忘れてました。




ミニデザートはキャラメルのムースでした。



とにかく、全部おいしかった!というのが、素直な感想です。

カレーに詳しいわけじゃないですけど、カレーはとにかく爽やかなスパイスの香りと、絶妙なバランスってこういうことを言うんじゃないか?って思っちゃうような完成されたおいしさ。キャベツのマリネも脇役というにはおいし過ぎて、おかわりが欲しかったくらい!男の子は絶対、ごはん大盛りをオススメします。

デザートもおいしかったです。
ふんわりキャラメルムースに、さらにビターなキャラメルソースがかかってて、濃厚で。

でもデザート食べる前に、「あー、まだ口の中に残ってるカレーの香りがなくなっちゃうのやだー。」なんて思ったのは内緒です。

でも結局、おいしいデザートにさらにおいしいコーヒーまで頂いて、大満足でした。




「なんだか想像してたよりずっと人気店っぽかったよねー。」

と帰宅してからゆっくり調べてみたら、SPICE cafeさん、アジアンエースに出演して勝利を収めていたのだとか。


そういえばランチタイムは終わったはずなのに、まだまだ待っているお客さんがたくさんいたし。

こんなにおいしいカレー、何度も来たくなっちゃうのわかる気がします。
今度はディナーでまた来たいな。


20121122

新川と中川がぶつかる場所、船堀の中川堤防(3)

やぁ、しつこいくらいにポタっちだよ。
ワンワン!


船堀の中川堤防に自転車で入れると聞いて突入して来たよレポート第3弾。
ご安心下さい、これで完結します!


実は、正直まぁ堤防の中に入ってから、まだほとんど自転車をこいでいないです。
せいぜい2~300mくらい。

っていうか、その2~300mの間のことでよくブログを2つも書いたものだとも思うわけなんですが、とりあえずおさらい的に地図を置いておきますね。




より大きな地図で 121122 を表示



今日の第3弾レポでは、この堤防沿いの遊歩道を北上してみたいと思います。
この場所に入れるとあったようさんのブログ で、「最後は行止り」と教えて下さっていますが、その行止りを見に行ってみたいと思います。



【4】


前回の第2弾でレポした排水機場から引き返し、さらにその前の第1弾で紹介した水上派出所の前をまた通って北上します。

首都高速小菅線と交差する、都営新宿線の橋が見えてるほうへ進んでみましょう。




【5】


首都高と都営新宿線の交差部分まで来ました。
意外とスレスレでびっくり。

スカイツリーも見えてますね。



【6】

あ、とうとう舗装が終わってしまいました。




【7】


と思ったら、すぐ再開。
さらに進んでみますね。



【8】


いつも通っている船堀橋の下に、「徐行」と書かれた注意喚起のブイが浮かんでいました。

小菅線よりずっと前から船堀橋はあったはずだけど、確かに水面から橋の桁下までずいぶん低い感じに見えます。

川を通る船も、橋を渡る人も自転車も、みんな徐行。
安全運転でいきましょうってことかな。




【9】


船堀橋を越えると、対岸の首都高の下のところに小さな船がたくさんと、お揃いの青い服で何か作業をしている人たちがたくさん見えました。

もしかしてこれ、全部漁船じゃないでしょうか。
この間NHKのキッチンが走るの記事で紹介した、荒川でうなぎを採っていた漁師さんたちの服と船によく似ています。

ここが基地なのかな。
漁師さん、たくさんいるんですね!



【10】


さらに進むと、とうとう小さな水門のような建物に阻まれてしまいました。



【11】


でも階段があるので、自転車持ち上げて進んでみます。




【12】

これ、なんなんでしょう。
水門ではなさそう。

右側に東小松川ポンプ場っていう下水道局の施設があるので、それに関係がありそうですね。
それにしても、荒川左岸で東小松川と言われると、かなり違和感がありませんか。

と思ったら、このへん地名が東小松川なんですね。
全然知らなかった!

私小松川の学校出身です!
でも学校は対岸です!平井駅のほうです!

本当に荒川放水路に引き裂かれた町なんだなぁ、小松川って。



【13】


がんばったかいあって、まだまだ進めそうですよ。

っていうか、舗装が途中で切れてまた再開したり、ココみたいになぜか左半分だけ舗装されてたり、きっと工事の途中なのでしょうけれど、何かこう中途半端というか、実は完成形が見えないまま工事してるんじゃないかって気さえして来ますね。



【14】


とうとう行止りました、デッドエンド。

しょうがないですね、もうすぐそこが江戸川競艇です。
このまま真っ直ぐ進めたら、メインスタンドとぶつかってしまいます。



【15】


さすがにこの階段は自転車持ってのぼれないし、のぼった先も行止りだし、もういい加減やめます。




【16】


でも行止りと知ってはいたけど、やっぱりくやしいなー。
と、ギリギリと金網にiPhoneを押し付けて、写真を撮ってみました。

「175」

さっき200があったし、175の奥には150、125と続いてました。
単位も何もわからないままですが、0になるころには江戸川競艇の中に入っていそうなので、もしかするともうここはレースをするボートが走って来るエリアなのかもしれませんね。

一度くらい行ってみようかな、ボートレース。

なんて思いながら、引き返すことにしました。




それにしても、結構進んでました。

赤い矢印のところにあるビルは、第一三共の本社ビル。
ちょうどそのあたりから走って来ました。

だいたい1kmとちょっとくらいでしょうか。

船堀橋を越えてからは、人は釣りしてる方1人しか会いませんでしたよ。
歩行者ゼロ、犬の散歩もゼロ、もちろん自転車ゼロ。

気持ちいい場所なのに、何せ何もかも中途半端だし、行止りじゃしょうがないですよね。

でも、私はそうとう楽しんでしまいました。
入場料いくらか払っても元が取れたんじゃないかってくらい。

ようさん、本当にありがとうございました!



なんて、この日はポタっちが散歩禁止になってからかなり久しぶりのポタリングだったし、自転車に乗れるだけでも楽しかったのに、こんな探検までして本当に大満足で、元来た道を引き返してたんですが、





「ん?ノーリードの犬?あれ、飼い主さんいないの?」




と近付くと、カモメでした!


この日のTwitterでつぶやいたので、ご存知の方もいるかと思うのですが、私がもうあと50cmくらいのところまで近付いても逃げることがなく、かなり弱っていたのですが、そばでよく見てみたら、くちばしに釣り糸が巻きつき、その糸が足にも絡み付いてしまっていました。


こんなに近くでカモメを見たのは初めてで、本当に思ったよりもずっと大きくて、くちばしも立派で、こわくて手を出すことが出来ず、どうしたらいいかも見当がつかず、Twitterに「どうしたらいいんだろう。」なんてことを書いただけで何もすることが出来ずにいたら結局飛んで逃げられてしまい、いろいろ後悔する結果になってしまいました。

後から考えたら、リュックの中には手袋も入っていたし、もし捕まえることが出来れば、水上派出所へ行ってハサミを借りたらよかったかもしれないですし、保護さえ出来れば各都道府県の鳥獣保護課に連絡をすると対応して下さるようです。


人間と鳥、共存出来ない相手同士とは思えないし、釣り針や釣り糸を持ち帰ればいいだけのことですが、やっぱりこういうことは起きてしまっているのだと改めて実感してしまいました。


何が出来なかったかを考えると小さく胸は痛むのですが、これから何が出来るかを考えてみて、このへんに住んでポタリングをしていれば川沿いを走る機会は多いし、もし釣り糸や針を見つけたら拾って持ち帰ろう、と思いました。




だって、本当にかわいかったですよ。
もう一生こんな近くでカモメを見ることはないんだろうと思います。

うまくあの糸が取れて、元気にしてくれているといいんだけど。




と、少ししんみりした話で終わってしまいそうだけど、船堀の中川堤防3連続更新に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!


ふぅ、がんばったよー。
それではまたー。


新川と中川がぶつかる場所、船堀の中川堤防(2)


やぁ、たぶんポタっちだよ!
ワンワン!

何かしゃべるとボロが出そうなので、さっそく船堀の中川堤防レポのつづきです。


この堤防の中に入れたのなら、もうひとつどうしてもこっち側から見てみたい場所がありました。

旧江戸川から中川までを繋いで江戸川区を東西に横切って流れている新川。
その新川の旧江戸川側の入口には、新川東水門があります。




新川から旧江戸川を見ている方向の写真です。
水門の手前側が新川で、向こう側に旧江戸川が横切るように流れています。




そしてこの写真は、旧江戸川の左岸から見た新川東水門。
さっきの写真の反対側から同じ水門を撮っています。



そしてその反対側、旧江戸川から流れた新川が中川にそそぐ方が、今回ずっとウロウロしている船堀。こちら側には水門ではなくて新川排水機場という施設があり、水が通るトンネルのようなものいくつか見えます。




わぁ、急にイチの写真。
あ、いや、ボクの写真!

びっくりしたー。

あいにく新川排水機場の写真はなくて、その近くにある新川西水門広場にあるトイレと火の見やぐらを撮った写真ですが、もう少し左奥、茶色い橋の奥に排水機場があります。道路からは、水が流れるトンネル5つか6つくらい見えいて、徒歩なら結構そばまで行けます。

そして今回はこの反対側をぜひ見てみたいということで、自転車で初めて走る船堀の中川堤防レポ第2弾、新川排水機場の中川にそそぐ側を見に行ってみることにしました。




新川と中川がぶつかる場所付近から、旧江戸川のある東方向を見た写真です。
排水機場は、あともう少し右のほうにあります。

この公園は、新川西水門広場というそうです。
あんまり広くもないし水門もないのに、名前だけ水門広場です。

この火の見やぐらは、土日祝日と桜の時期なら平日も無料で開放されているそうです。
この日は平日なので登れず。




火の見やぐらの左には、不思議なコンクリートの塊があります。
なにか、橋脚のようなもの?

でも他には見当たらず、たった1つだけ。
それに新川に架かる他の橋の橋脚と比べると、かなり大きすぎる感じです。





実はこれも結構気になっていて、写真がたくさんあります。
だって、なぜかそこに不思議なくらい唐突にあるんですよ。

これは、前回の水上派出所と一緒に写っている写真です。
足元にある武家屋敷風の白壁ともあいまって、かなり唐突でしょ?





高さも結構あるんですよ。

以前からずっと気になっていてググったこともあるのですが、結局わからずじまい。
「相棒 寺脇 降板 なんで」と検索語を入力するような、ググり下手には調べることが出来ませんでした。


さて、本題の排水機場のほうへ急ぎましょう。
・・・っていうか、もう水音がザブザブと聞こえて来ていて、自転車を降りたらもう自然と小走りに!





じゃーん、すごいです!

あと4~5mのところまで近付けます!
高さも近いし、トンネル2つから水がすごい勢いで流れ出してて大迫力です。
カッコイイ!

興味ない人からすれば、「・・・で?」って話だと思うけど、好きな私からするとかなりラッキーな体験って気がします。



と、身を乗り出して写真を撮っている足元に何か石版が。




ま、まん中見えない・・・。




1977年3月
新川西水門締切堤建設工事
延長96.40m→(北の方向)
東京都


うーん。

よくわかりませんが、確実なのは、「新川西水門を締め切る堤防の建設工事が1977年にあった。」ということでしょうか。


ん?

新川西水門はないのに、火の見やぐらのあった広場の名前は新川西水門広場。
→ということは、やっぱり新川西水門は過去実在していた?

ググり下手が「新川西水門」でググりますと、広場完成の話のページばかりがヒットする中にひとつ、「スーパー堤防発想の契機となった新川西水門事故」という記事がヒットしました。

事故があったのは、昭和46年とのこと。
さっきの石版にあった水門を締切る工事が終わったのが1977年だから、昭和52年。
流れとしてはおかしくはないようです。


うーん。<他の検索語が思いつかない


ええい、どこかに西水門の画像はないものか。
実在していたというなら、写真の1枚くらいあったっていいではないか!
こうなったら火の見やぐらだらけなのを覚悟の上で、イメ検だ!!


で、見つけました!!
といっても無断で画像をお借りするわけにもいかず、興味のある方はぜひ見てみてください。

新川西水門(1998年4月撮影) フラッドゲイツ様@Picasa の写真です。



間違いないですねー。

西水門は実在していました。
そして、あのコンクリートの塊こそ、西水門そのものでありました!





橋脚かなにかだと思っていたこのコンクリートの塊は、ゲートが2つだった新川西水門の3つある柱部分のどれかなんですね。こうして改めて自分が撮った写真を見てみると、確かに橋脚じゃなくて水門なら納得のいく大きさです。写真を見る限り、残っているのは一番左の部分かな?

さっきの石版と合わせて考えると、フラッドゲイツさんの写真のころには、もうこの水門はそこにあっただけで締切られていて、使われていなかったのかもしれませんね。

そして、この西水門を締切ったことで船での往来は出来なくなり、新川の運河としての機能が終わったってことになりますね。さっきのポンプ場のトンネルじゃ、船は通れないし。


大正時代には、浦安からここを通って小名木川へ入ってから江東区の高橋(森下)まで、乗り合い蒸気船が通っていたそうです。高橋のあたりって、歴史のあるちょっと粋な感じのどじょう屋さんとかがあるのって、そのせいなんでしょうか。

でも最近広場を作ったわけだし、さすがに「水門復活、運河復活はない。」ってことなんでしょうね。



でもとにかく、なぜ3つのうち1つだけ柱を残したのかはわかりませんが、「水門なんてないのに、新川西水門広場って名前がついてる。」という、私が考えていたうさんくさいなーって感じは、大きな誤解だったってことがわかりました。

間違いなく、ここに西水門はあったのです!
そして、これからも新川を見守るように、今もそこに佇んでいるのです。


あー、歴史がわかるとさらにカッコよく見えてしまう。

こんな歴史があるのに、広場のシンボルがあの火の見やぐらだなんておかしい気がしてきました。
どう考えても、この水門の柱が広場の主役なのに!






ん?!まだ続くの?
またちょっとはみ出たって?


歴史に絡むお話はこれでおしまい。

最後は行止りまで行ってみましたーの写真をぱらぱらと載せてみるそうです。
次回(3)で完結。


じゃ、まただワン!

新川と中川がぶつかる場所、船堀の中川堤防(1)

こんにちわ、ポタっちです。
さて、今日はボクを置いてヌシ子が行って来たポタリングレポに挑戦するよ。


行って来たのは、ずっと気になってたけど自転車では入れなかった場所。
江戸川区の船堀付近の中川の堤防沿いのエリア。

簡単に言うと、荒川CRの左岸ってことでいいのかな。
でも接してるのは中川なのに?

と考えてもボクにはわからなかったので、地図とレポする区間はこちらです。




より大きな地図で 121122 を表示


この堤防の中に、「柵が撤去されて入れるようになっていた」というこちらのブログを拝見して、さっそく行って来たみたいだよ。

お向かいの荒川CR右岸からだと小さくしか見えない、このあたりです。





このあたりはボクも普段よく通る場所。
この堤防沿いの道は、いわゆるゼロメートル地帯と呼ばれるこの地域の特徴をよく表した作りの道路になっています。

道路1は、この川沿いをずっと走っている真っ直ぐな道路。
高速道路でいうところの「本線」って感じで、要所要所の信号以外は基本直進のみ。

道路2は生活道路であり、この高さこそが本当の土地の高さ。
目的地が近付いたら道路1から道路2のほうへ下って、路地を曲がるという構造になっています。

ご覧の通り、この道路2に沿った住宅は3階建てが多いです。
洪水になったら大変なので、補助とかあるのかも。

そして、一番高いところに見えているのが堤防です。
町を水害から守るために作られたこの堤防はとにかく高くて、ボクがいつも走っている道路2からは川が全く見えません。

ところどころに階段があるので歩行者の人は堤防を越えられるのだけど、自転車は車止めがあって入れる場所がなかったのです。

そして、先ほどのブログでそこに入れるようになったとの情報が!!
ポタリングブログ始めて、本当によかった!

最終的には行止りになってしまうとのことでしたが、前々から気になる場所がたくさんあり、かなり興奮気味に突入して来ました。




【1】


問題の入口前です。

前は、堤防の向こう側に繋がるスロープはあるのに、自転車止めがあって入れなかったはずのここから、自転車で入れるようになっていました。




堤防には3色のプレートが。

満潮位、キティ台風潮位、高潮対策潮位、というのが「A.P. +○○m」という風に書かれていますが、A.P.というのは【Arakawa Peil】の略で、Peilはオランダ語で【水準線・基準】という意味。

A.P.は中央区新川にある霊岸島水位観測所の最低水位があてられていて、それよりどれくらい高いか(低いか)ということらしいです。まぁつまり、「今キティ台風が来ても平気だし、高潮対策はこれくらいしとけよーっていう潮位よりも、さらに高く作ってるから、この堤防安心よー。」ってことっぽいです。

と、抑え切れないワクワクを胸に、いざ堤防の向こう側へ!!



【2】


見えた!

中川だ!荒川左岸だ!

いつも対岸から見てただけだったこの場所に来れるなんて!
そして、いつも走っている荒川の左岸をこちら側から見るというのも、なんだかとっても新鮮です。

目の前に見えている薄いグリーンの鉄橋は、都営新宿線です。


わー、一番下まで降りられる!





とその前に、まずはもうずっと気になっていたこの建物へ。

この建物、今この写真では側面部が写ってますが、もともとこの場所に入ることが出来ずにいた時にいつも道路(写真左側)から見上げて見た姿はこんな感じでした。




堤防の上に、窓ふたつだけの謎の小屋。
道路に面しているこちら側には、玄関=入口がないのです。

つまり、実はこちら側から見ているのは真後ろで正面ではない、とか。

じゃぁ、正面は川を向いた反対側?
っていうか、いったい何小屋なのだろう?

そんな疑問を抱いてネットで調べてみたところ、何か警察関係の建物だという記事を目にしたこともあり、疑問はさらに深まっていました。


護岸の整備さえ済めば、サイクリングロードにもなりそうな堤防の上に警察・・・。
でも、さすがにただのプレハブ小屋にしか見えないんだけど。

いったいどうなってるんだろう、向こう側から見てみたいー!と常々思ってはいたものの、自転車を降りてのぼる機会が作れないままでいたけど、とうとうこの建物の正面に回り込むことが出来る日がやって来たのです!!


じゃーん!





【3】


「東京湾岸警察署 中川水上派出所」


本当に警察でした!
でも、水上派出所って?!

にしても簡素なドアが1枚ついてるだけ。
街にある派出所のように「困った人、ウェルカム。」って雰囲気も全くありません。

でもそこが、すごく珍しいものを見た気がして、またたまらない感じ。

調べてみると、都内に5つある水上派出所のうちの1つのようです。






そしてそのまま川のほうを振り返ると、小さな階段とその先に船着場がー!
そして、パトカーならぬパトボートが泊まっているではありませんかー!


そうか、何か出動要請があったら、この階段をしゅしゅしゅーっと降りて、あの船に乗って出動するんだ!

なんて思うとさらに興奮が高まって来て、私も一気に階段を降りてみました。






視22 あじさいって書いてあります。
小さいけど速そうです、カッコイイ。

これは新型みたいで、こんな写真を撮られている方もいらっしゃいました。
走ってる姿もまたカッコイイですねー。



この水上派出所がある場所は、旧江戸川から西に向かって流れて来た新川が中川に流れ込む場所です。

そしてその新川は、古くは家康の時代に行徳で採れた塩を江戸城まで運ぶために開削された運河で、ここより西へは現在の旧中川、小名木川を通って江戸城まで運ばれたと言われています。

またその頃、江戸へ入って行ったり江戸から出て来たりする船や人をチェックする、いわゆる川の関所=船番所というものがこのあたりにあったのだそうです。でもその江戸時代には、今この警備艇あじさい号が浮かんでる大きな荒川や中川はまだここに流れていなくて、その頃あったのは向こう岸の旧中川と小名木川だけ。

船番所が実際どのあたりにあったのかはわかりませんが、遠く江戸時代にこの3つの川が交差する水運の要所に作られた船番所のそばに、現在もこうして水上の安全を守る派出所があるっていうのが、なんとなくおもしろいなーなんて思ってみたりしました。




水上派出所がある場所から対岸の旧中川に架かる平成橋を撮ってみました。
小名木川が始まるのは、もう少し右のほうから。

どうやって、3つの川が繋がってたんでしょう。
こんな風に、昔の川の流れに思いを馳せるのも楽しいですね。



と、もうひとつ、どうしてもこっち側から見てみたい場所があるんですが、こっちもまた少し長くなってしまいそうなので、2つに分けることにしました。



じゃ、まただワン!!

って、ア、アレ?!
なんか時々入れ替わってるみたいだけど、気にしないでー。

また来週!